採用情報

社員インタビュー

貿易も先物も未経験…
そんな私が、日本のチョコレート業界を支えています!
製菓原料・乳製品部 カカオ課2003年入社 Hさん

略歴

新卒で広告代理店に入社後、2003年に当社入社。経理部門である財経総務部から、カカオ豆・ココア製品を扱う新規設立部署へ。

1日のスケジュール

  • 9:00 始業までにメールをチェックし、メールへ返信
  • 10:00 マーケットレポートや値動きを参考にお客様への提案を考える船の動静確認。
  • 11:00 午後の外出に備え、資料最終準備
  • 12:00 青山周辺にてランチ
    オフィスに戻る途中、コンビニでチョコレートの新製品チェック
  • 13:00 客先を訪問し、売込み及び価格交渉
  • 15:00 客先から持ち帰った宿題の報告会議、方針の取決め
  • 16:00 カカオの価格交渉
  • 16:30 昼に購入した新製品チョコの味見・研究
  • 17:00 マーケット開始前迄にオーダーの準備
  • 19:00 退社
    退社後 友達と一杯飲んで帰宅

01広告代理店からの転職と新規設立部署への異動

大学生時代、いよいよ就職という段階で自分の将来を考えました。おそらく多くの学生がそう思うように、私自身も本当にやりたいことをつかみきれずにいたように思います。そこで漫然とした自分の気持ちをまとめるためにもいいだろうと、幅広く社会のいろいろな意見を知ることができ、多くの情報が集まる場所だろうという思いで広告代理店に就職しました。

それから一年、広告業界に対する期待や希望もあったのですが、実際に仕事としてやってみると、この仕事は自分が求めていたものなのかとの違和感を感じるようになりました。そんなときに縁あって伊藤忠食糧へと入社することになりしました。

入社直後は財経総務部という経理部署に配属となりました。経理というジャンルそのものが人生初の経験で、右も左もわからない中、簿記などの経理実務を懸命に学ぶ日々になります。それはもう必死でした。しばらくして、チョコレートの主原料となるカカオ豆やココア製品を取り扱う新規設立部署(カカオ課)へ人員補強のため異動します。カカオ豆は遠く西アフリカや中南米から輸入されてくる商材です。今度は貿易と先物相場です。これもまた初めてのジャンルです。また一から勉強です。業務を誰よりも速くキャッチアップするために、とにかく必死に学びました。

この時期に遮二無二がんばって、試行錯誤で学習を進めたことが今の自分の基礎になっていると思います。そこまで頑張れるくらい仕事が面白かったということですね。今から思えば、学生時代に探していたものはこれだったのかなと。

02相場と仕事は夜に動く

カカオ豆の商品先物相場はニューヨークとロンドンにあるため、日本での勤務時間とは昼夜が逆転しています。マーケットは日本時間の17時にオープンして、夜中の2時にクローズとなります。

マーケットのあるニューヨークとロンドンと日本には時差があるため、夜中の間に英文メールが数多く届きます。会社に着いたらすぐに、これら相場関係のメールを始業時間までにチェックします。通勤、出社時点でマーケット取引は終わっており、前日の値動きがわかります。マーケットレポートも出ています。こうした情報を確認しながら、日中はお客様への提案を考えます。

お客様との価格交渉、カカオ豆の産地情報、日本を含む世界中のカカオ業界の動向リサーチ、産地及びサプライヤー対策、船会社等物流会社との交渉を行います。私たちは、伊藤忠商事と連携してカカオ豆の仕入からメーカー様への販売までを一貫して行っています。

03国内のチョコレート、その半分を自分たちが仕入れているという自負

財経総務部からカカオ課への異動は、今だから言えるのですが、とてもイヤでした。やっと簿記を覚えて、さあこれで経理職として活躍できるぞと思っていたところに、また一から勉強が必要な貿易・先物相場でしたから。国際取引なので為替の勉強もありましたね。

ただ、この時に頑張れたことで自分に自信もつき、今の自分の基礎を培ったのだという思いがあります。自分自身にとって大きな転換期だったといってもよいと思います。

カカオ豆は収穫後に実の中身を取りだし、これを発酵させます。発酵が終わったら乾燥して日本へ船舶で輸送します。日本国内では乾燥カカオをローストし、その後に砕いてすりつぶすグラインドという過程を経て、最終的に甘くておいしいチョコレートへと姿を変えます。

日本のチョコレートの約半分は私たちが仕入れたカカオ豆からできています。みなさんが食する甘いチョコレートのふた粒に一粒は私たちが海外から輸入したカカオ豆からできているのです。私たちが国内チョコレート業界を支えているといっても過言ではないと自負しています。仕事を誇りに思えるってとても素晴らしいことだと思っています。

カカオの木は実が取れるまで成長するのに4年かかります。そして木の寿命は40年ほどだといわれています。入社した頃に植えられたカカオの木が、実を結べるようになる頃に自分もなんとか仕事ができるようになり、そしてカカオの木も自分と同じ頃に仕事を引退すると思うと愛おしいですね。

04仕事には付加価値を付け、いつも疑問を持つ

毎日の仕事をしていく上で、いくつか意識してやっていることがあります。

ひとつは、それがどんなに小さいことでも、受け取ったら自分なりの付加価値をつけて次の方へ渡すようにするということ。たとえばメール、あるいは電話ですか。何かの指示なら、その指示内容をまとめてみる、難しいものはわかりやすくかみ砕く。そうやって手を加えてから次の方へ渡します。どんなことであれ、一つひとつの仕事が自分を通過するわけですから、自分の手元を経由することの意味であるとか、通った後の存在価値はなんだろうといったことを考えるわけです。

もうひとつは常にアンテナを張り、貪欲に情報を得ようとする気持ちでしょうか。そして入ってきた情報に対して、常に疑問を持つことですね。いくら情報をかき集めても、それらに対して疑問を持てなければ調べる、考える、学ぶという次のアクションに繋がりません。

カカオが枝を伸ばして多くの実をつけるように育っていくように、人は疑問を栄養素として知識の枝を伸ばし、結果という実を増やしていくのではないでしょうか。

Turning Point仕事の中で
印象に残っていること

カカオ課に異動した当初は、お客様へのカカオ豆のデリバリーなどの社内で行う業務が中心の毎日でした。その頃は西アフリカなどのカカオ豆の生産地に行くことはなかったのですが、営業の方から実際の現場の写真を見せてもらったことで、漠然とした現地のイメージも頭にできていたわけです。およそ、こういうものだろうと。

ところが実際に生産地のひとつである西アフリカのガーナにいって、私は驚愕させられるのです。

カカオ豆を入れた麻袋は一袋で62.5kgあります。国内倉庫なら当然これをフォークリフトで運びます。ところがガーナではこの重たい袋を頭の上に乗せて人力で運びます。フォークリフトのような機械でがさつな扱いはしません。生産者の皆さんはカカオ豆を大切に愛情を持って扱っているのだなと感じました。カカオ豆を入れた麻袋を保管している倉庫は写真で見ていた以上に巨大で広く、そこに人力で―みんなが頭に乗せて―カカオ豆を運び、保管しているわけです。写真を何十枚も見て、いくら話を人づてに聞いていても、一度実見することにはかなわないのだなと感じました。まさに「百聞は一見にしかず」です。

Message食の可能性は無限大

伊藤忠食糧は商材として多くの食品原料を扱っています。ですから「食品が好き」という人、あるいは単純に「食べるのが好き!」という人にも、とても向いている会社だと思います。

伊藤忠食糧で働けば、食品原料から製品になるまでの過程をすべて見ることができます。産地ではこうやって原料が作られているのか、こういう加工をしてから輸送し、国内工場はこうやって加工しているのか…そういった過程が見られるのは、この仕事の一番の醍醐味だと思います。

やる気があれば国内のお客さんにまったく新しい商品提案もできます。また国内ではあまり知られていない食材が、昨今話題のスーパーフードのようにめまぐるしい拡大をすることがあるかもしれません。食糧は人間にとって原点の分野でありながら、まだまだ多くの可能性を秘めたジャンルでもあります。

食に関わることであれば自分の想像力と努力次第で、どんどん仕事を広げることができるのが、この会社の一番の魅力だと思います。伊藤忠食糧への入社を志す皆さん、私たちと一緒に、世界を相手に食を極めていきましょう。